四国カルスト遠征(2回目)

薄霧の台地に浮かぶ天の川

20170820_A03.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter, RAW, SS=120sec, f3.2, ISO=1600 x6枚
DeepSkyStacker, Photoshop CS5




2017年8月19日(土)


四国カルスト台地へ行って来ました。
梅雨はとっくに明けているのですが、なかなか週末とクリアな夜空が重ならず、やや溜まり気味でしたが、GPV予報では今週末は多少良さ気だったので、家を飛び出して来ました。

前回は明石/鳴門海峡大橋ルートで四国入りした後、松山経由で現地へ向かいましたが、今回は徳島自動車道ー高知自動車道で高知県入りし、須崎ICで降りて国道197号、国道439号、県道48号経由で天狗高原側からアクセスするルートにしてみました。


20170820_IMG_2986_1.jpg

高知自動車道最後のパーキングエリア「土佐PA」でサンセットを迎えました。
間もなく高速を降りて、ここからはガソリンを補給していざ山道です。




19:40、現着。

今回は五段城頂上付近の南側が開けた場所をポイントにしました。
湿度が高い為か、低高度に雲が沸き出していて、峠を登り始めてから台地上に上がるまでずっと雲中ドライブでした。

黄昏時。気温が下がり始め、雲が急激に湧き出す光景。
山岳地帯では日常茶飯事なので、1~2時間も経てば消えて無くなるでしょうと、構わず撮影準備を開始します。

今夜は月齢26.7 新月期の週末です。

21:00、案の定、雲が引き始めました。
しかし、同時に夜露が降り始め、機材もテーブルも椅子もベタベタに。
かなり空気中の水蒸気が多いようです。

なかなか透明度が上がってきませんが、山々にかかる霧モヤが良い雰囲気を醸し出していたので、撮影を開始することにしました。


直立する夏の天の川

20170820_A02_1.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter, RAW, SS=120sec, f3.2, ISO=1600 x8枚
DeepSkyStacker, Photoshop CS5


前回(5/27初遠征時)は、通行車両のヘッドライトビームに少々泣かされたので、今回はもう少し奥の場所に位置取りしたのですが、何せだだっ広い場所なので、少しマシになったかなという程度で、結果はあまり変わらずでした(笑)
加えて、今回は水蒸気が多いので、遠くのヘッドライトが乱反射して、空全体が明るくなり、撮影した絵にも明らかに出てしまっていました(泣)


天の川

20170820_A01_1.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 24mm, RAW, SS=120sec, f4.0, ISO=2500 x9枚
DeepSkyStacker, Photoshop CS5


天の川の明るい部分。
低高度なので、かなり霧モヤの影響を受けました。
逆に言えば、これだけ透明度が悪い条件でも低高度が写るということは、カルストはやはり南側の暗さが秀逸な場所ということでしょうかね。

この後、北天を振り返ると、カシオペア座付近を流れる秋の天の川も綺麗な青い輝きを見せていたので、アングルを変えて撮影開始。
しかし、、
急に夜露の降り方が激しくなり、1カット目の最中に既にレンズが曇り。。。
あえなく失敗。
15mmで狙ったのですが、魚眼レンズなので、ヒータを付ける場所がないのです。
うまくヒータの形状をアレンジする方法ないかしら。

ということで北天は諦めて望遠撮影に切り替えます。
今回の対象は、まず前回失敗したM8干潟星雲とM20三裂星雲の400mm撮影リベンジ。
しかし、21カット撮影したところで何か違和感を感じ、撮影停止。
違和感的中。
大きく星が流れていました。
しかも赤道儀の極軸ズレだけではなく、不自然な流れ方をしています。
連続4枚分の拡大画像を並べてみました。


2017_08_19_0048-0051比較

明らかに流れる方向がバラバラでおかしいです。
 ・赤道儀の極軸ズレ
 ・機材荷重オーバー
 ・赤道儀モータへの過負荷
 ・バランス不均衡
 ・支持部の剛性不足
 ・風振動
など、要因は複数にまたがりそうですが、検証には時間がかかりそうです。

そうこうしているうちに、M8 & M20は低空の霧モヤの中に沈み始めてしまいました。
これ以上は期待できないので、次は天頂付近のデネブ~サドル付近に対象を切り替えました。


デネブ~サドル付近

20170820_A05-03_2.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF100-400mm/f4.5-5.6L IS USM, 180mm, RAW, SS=120sec, f5.0, ISO=2500 x56枚
DeepSkyStacker, Photoshop CS5


極軸を再度調整し直して、いざトライ。
こちらは焦点距離180mmと短めなことも功を奏してか、星の流れは随分マシだったので、編集してみました。

ただ、、

北アメリカ星雲、はみ出てました。

散光星雲がどの辺りにあるのかちゃんとチェックせずにアングル決めたので、とてもバランスの悪い絵になってしまいました。
おかしいなー。デネブの上もうちょい空けたよな気したんだけど...(←言い訳)

まあ反省ということで。

以上、今回の成果、非常に少ないです。




最後のデネブ-サドル撮影を開始した後、無事に撮れている幸せな夢を見ながら、クルマの中で眠りに落ちていました。(笑)

午前5時

目が覚めると、トランクドアの向こうに綺麗な暁の空が。


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「これはこれは。」
冬眠から覚めた動物のように巣穴から這い出て、朝焼けをパチリ。


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ここは野生動物も安心の「鳥獣保護区」。
安眠できます。


2017_08_20_0188.jpg

少し雲海も出て、素敵な朝焼けです。


2017_08_20_0215.jpg

まるであの世へ誘われているような気がしてきます。


2017_08_20_0210.jpg

ちょっぴり雲海


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山の端が染まり始めます。


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風車も染まり始めます。


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山々が朝霧に包み込まれて幻想的です。


2017_08_20_0192.jpg

今回の撮影場所はこんなところ。


2017_08_20_0202.jpg

成果は少なかったですが、よく頑張ってくれました。
(私が寝てる間も。)

刻々と表情を変えていく美しい朝焼けの光景を眺めていたら、なんだか美味い珈琲が飲みたくなってきたので、バーナーでお湯を沸かして一服入れることにしました。


20170820_IMG_2998.jpg

いや~、最高です。
至福の珈琲タイム。
どんなカフェで飲むよりも美味いです。


2017_08_20_0228.jpg

日が昇り、気温が上昇してくると、風が吹き始めました。


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天空の世界。
ラピュタやナウシカに出てきそうな光景です。


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雲のおかげで躍動感のある景色に出逢うことが出来ました。


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東の空では早くも雲がもくもくと成長し始めています。


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さて、それでは珈琲タイムも満喫したので、風車の下まで行ってみることしましょう。


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この辺りはカルスト台地と言って、石灰岩などが雨水で浸食されて出来た地形で、そこら中に石灰岩柱と呼ばれるトゲトゲした岩石が地表に突出しています。


2017_08_20_0257.jpg

石灰岩柱の上では、カラスでさえ、凛々しく見えます。
(普段はズル賢いジャマな黒いヤツですが…)
(ここは普通、タカとかワシだろ。)


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時折、流れ来る雲に包まれる風車。


2017_08_20_0289.jpg

晴れたり曇ったり。
風力発電も楽じゃないわね。


2017_08_20_0295.jpg

雲と同じエレベーション。
迫力ありますね。
普通の雲なのに。


2017_08_20_0309.jpg

振り返ると、五段城が雲に包まれていくのが見えます。
刻々と景色が変化してゆくので、まるで山が生きているかのようです。

前回の初遠征時は、クリアに澄み切った天候で星空も景色も堪能出来ましたが、今回は躍動感に満ちた山の鼓動を感じる景色を堪能することが出来ました。
これからもまたどんな表情に出逢うことが出来るか。

それでは、今回はこの辺りで撤収することにします。
お疲れさまでした~☆




~おまけ~


20170820_IMG_3012.jpg

帰り道、吉野川SAで買った不知火100%ジュース。(愛媛産)
一本450円と少々お高めですが、
めちゃ美味いです。





テーマ : 国内旅行    ジャンル : 旅行
 2017_08_22



撮影地:四国カルスト台地(高知)

薄霧の台地に流れる光の銀河

20170820_A03.jpg

Equatorial mount: KENKO Skymemo S
DSLR: Canon EOS 5D Mark III
Lens: SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter
Light frame: SS=120sec, f3.2, ISO=1600, RAW x6pc
Dark frame: x8pc
Flat frame: N/A
Composite: DeepSkyStacker ver.3.3.4
Foreground: SS=120sec, f3.2, ISO=1600, RAW x1pc
Photo retouch: Photoshop CS5




2017年8月19日(土)


この日は湿度が高く、透明度はあまり高くありませんでしたが、逆に山々にかかったモヤが良い雰囲気でした。

今回は恒星基準で6枚をコンポジットしていますが、星も地上景色も流れないように仕上げてみました。
再現性のある手法ではないので、先人の方々が提唱する「新星景写真」とは異なりますが、コンポジットしたうちの1枚の地上風景部分を重ね合わせています。





テーマ : 星景・星野    ジャンル : 写真
 2017_08_22



撮影地:四国カルスト台地(高知)

夏の大三角形と天の川

20170820_A02_1.jpg

Equatorial mount: KENKO Skymemo S
DSLR: Canon EOS 5D Mark III
Lens: SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter
Light frame: SS=120sec, f3.2, ISO=1600, RAW x8pc
Dark frame: x8pc
Flat frame: N/A
Composite: DeepSkyStacker ver.3.3.4
Foreground: SS=120sec, f3.2, ISO=1600, RAW x1pc
Photo retouch: Photoshop CS5




2017年8月19日(土)


縦構図の天の川。

水蒸気が多く、透明度の低い空にも関わらず、これだけ天の川がはっきり浮かび上がる四国の夜空はさすがとしか言いようがありません。





テーマ : 星景・星野    ジャンル : 写真
 2017_08_22



撮影地:四国カルスト台地(高知)

夏の天の川

20170820_A01_1.jpg

Equatorial mount: KENKO Skymemo S
DSLR: Canon EOS 5D Mark III
Lens: Canon EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 24mm
Light frame: SS=120sec, f4.0, ISO=2500, RAW x9pc
Dark frame: x8pc
Flat frame: N/A
Composite: DeepSkyStacker ver.3.3.4
Foreground: SS=120sec, f4.0, ISO=2500, RAW x1pc
Photo retouch: Photoshop CS5




2017年8月19日(土)


カルスト台地から望む天の川心臓部。

赤道儀の傾きをあまり意識せずに撮っていたので、地表が水平のカットを撮っていませんでした。
うっかりしました。





テーマ : 星景・星野    ジャンル : 写真
 2017_08_22



撮影地:四国カルスト台地(高知)

デネブ~サドル付近

20170820_A05-03_2.jpg

Equatorial mount: KENKO Skymemo S
DSLR: Canon EOS 5D Mark III
Lens: Canon EF100-400mm/f4.5-5.6L IS USM, 180mm
Light frame: SS=120sec, f5.0, ISO=2500, RAW x56pc
Dark frame: x8pc
Flat frame: N/A
Composite: DeepSkyStacker ver.3.3.4
Photo retouch: Photoshop CS5




2017年8月19日(土)


『デネブ~サドル付近』というのを初めて撮ってみました。

今回は失敗作です。
下調べが足らなさすぎました。
知っていたのは、はくちょう座デネブ・サドルの付近に、北アメリカ星雲やペリカン星雲などの散光星雲がたくさんあって賑やかだという程度で、具体的にどのあたりに何があるのかまったく知らず適当に撮ったので、この有様でした。

偏ってますね~。
北アメリカがはみ出しています。

全体を取るならフルサイズ機で焦点距離180mmは長過ぎですね。
100mmくらいでちょうど良さそうです。





テーマ : 天体写真    ジャンル : 写真
 2017_08_22




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