いっかくじゅう座 反射星雲 NGC2170付近

Equatorial mount: Vixen SXP + PFL + SB TEN
Telescope: Sky-Watcher BKP130 OTAW + MPCC3 Coma-Corrector
Guiding: Kowa LM100JC + M-GEN Autoguider
DSLR: Canon EOS 6D Mark II SEO-SP4
Focal length: 650mm
Light frame: SS=180sec, f5.0, ISO=3200, RAW x64pc
Flat/FlatDark frame: x16pc/x16pc, Sky-flat
Total Exposure time: 3h12min
Start Time: 2019.1.13 23:04:02 JST~
File conversion: DNG Converter Launcher ver.1.1.2.0 (CR2⇒DNG)
Dark&Flat application: RStacker ver.0.6.4
Stacking: DeepSkyStacker ver.4.1.1
Photo retouch: Photoshop CS6
2019年1月13~14日 上弦期(月齢7.1)
前夜、、
「明晩GPV予報真っ黒だなぁ~(*゚ー゚)」
出撃菌がうずくザリガニ。。(ヘ´∀`)ヘ
今度は何撮ろうかな・・・ポチポチ(q*゚ー゚)q
すると、何やら見たことのないピンクの花が咲いた作例が目に付きました(*゚∀゚*)!
「綺麗なぁ~(〃∀〃)」
しかし、、
作例見ると、総露光4時間、6時間、8時間、12時間・・∑(゚д゚; )
・・・そんなに淡いの。。。(-_-;)
・・・と、、
我らが提督 「蒼い○基地局」のおりおんさんの作例もあるではないですか( *゚∀゚)=3
ええと、、、総露光時間は、、、
112分・・・∑(`∀´ノ)ノ短っ!!
に、2時間未満でも頑張れば、、いける、、のか・・・?( ;゚Д゚)ハァハァ
ならば、、おりおんさんよりちょっと多めに撮っておけば・・・( *゚∀゚)=3(←安易な考え)
・・・ということで、調べてみると、、
子午線越え22:40、月没23:30~対象没03:30
ディザリング調整時間等を差し引いても3時間は撮れそうです(*゚ー゚)♪
そうと分かれば、レッツらゴーっっε=ε=(((ヘ´∀`)へ
現地はド快晴、シーイング良し、微風☆(ゝω・)v
歩留まり良く撮影できそうです^^
対象位置はココです↓
対象位置

今回は、対象が淡い上に、限られた時間で少しでも効率的に露光する必要があるので、Kissx7より高ISOでのダイナミックレンジ損失が少ない6D2を採用しました(*゚ー゚)b
で、、少し今回の画像処理のお話をします(´・ω・`)ノシ
デジ現等でRAW→TIFFに変換する際、元絵状態では分かりにくいですが、bit数の関係でRAWデータが保持する階調の一部が切り捨てられます。
この切り捨てられた情報の差は、画像を炙るにつれて明瞭になってきます。(下図参照)
淡い星雲や分子雲を炙った時に、濃淡が滑らかでなく段々になる、、いわゆる階調ジャンプが発生している場合、そのレベル付近の階調が不足しているということになります。
デジ現時点で切り捨ててしまった階調データは復活できません。
そのまま炙り続けても「無いデータ」は出て来ないので、ノイズばかり強調して画像が荒れることになります。

切り捨てる階調情報は、単にシャドウ側・ハイライト側を切り詰める、というだけではありません。
16bitという有限のデータを、ヒストグラム上の任意のレベルに重み付け配分する、と考えるとわかりやすいかもしれません(・∀・)b
撮影対象によって異なるものの、より炙り出し強調したい部分こそ、階調を豊かにすべき(重み付け配分すべき)部分になる場合が多いと思うので、それを意識してデジ現すると元画像に深みが出るかもしれません(´・ω・`)ノシ
と、ザリガニのくせに偉そうに語りましたが、、、
いつも通りのやり方でデジ現掛けたところ、
「あれれ・・? 階調割れた。。。(ヘ;-_-)ヘ」
要するに失敗したので、、
上手に重み付けすると階調残せますよ~、という備忘録です(〃∀〃)
では、みなさんご唱和ください(`・ω・´)ゞビシッ
「階調残して モクモク快調(・∀・)b!」
(ヘ´∀`)へテヘ
【2019.11.24追記】
※上記方法で多少改善させる方法もありますが、根本的な解決策がわかりましたので、追記しておきます。
上記方法はDeepSkyStacker(DSS)を使用した場合のコンポジットファイルに適用するRGB、輝度レベルの補正値について記載されています。
しかしながら、これらの設定を適用して保存する場合は、DSSの内部処理によってデジタル現像までしてしまうことになり、その時点で元々のRAW画像が持っていた高階調のデータ情報の一部を切り落としてしまいます。
そこで、DSS上ではRGBや輝度の設定を適用せず、デジタル現像前のデータとして保存することで、これら階調不足の問題は解決されます。
詳細はこちらの記事に記載しています。
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Comments
こんばんわ(๑╹ω╹๑ )
うーん。。。難しいこと考えてるんやなあ( ̄^ ̄)
そんなの考えたこともなく炙ってましたよ私。。。(笑)
いつも行き当たりの直感主義です\(//∇//)\
さて2170お上手に纏めましたね〜星々が綺麗です(๑╹ω╹๑ )
ここは露光が短いと分子雲が荒れて相当バッチくなるので要注意ですね( ̄^ ̄)b
ほとんどバックがないですもんね(T ^ T)
ザリさんこんばんは
上手く撮れてるし上手く処理出来てるし!凄いなぁ天才や!
ここの領域、私2度撃沈してて相当難しい所と言う認識があります。
この作品を見てもう一度トライしたくなったっす。
ところで以前DSSでスタックした画像のヒストグラムを一直線にしてから保存するて聞いたのですが違ったって事なんすか?
将軍、おはようございますヽ(・∀・)ノ
珍しく無い脳みそを捻ってしまったので頭痛気味ですι(´Д`υ)
予定通り露光3時間確保できて本当に良かったです。
おっしゃる通り、少し彩度上げるともう分子雲の色が、、、( ;・∀・)
せっかくの2170の綺麗な花びらが、掃き溜めのツルになりそうな勢いでした^^;
お手本画像がみな綺麗に仕上げてあったので、それぞれ上手くテクニック使いながら処理してるんだなぁ~と実感しました^^;
行き当たりって・・(゚д゚; )
それでも去年たった8枚とかで結構淡いの炙ってましたよね・・∑(・∀・; )
直感主義恐るべしです。。<m(__)m>
どらさん、おはようございます(ノ゚∀゚)ノ
ありがとうございますm(__)m
今回のは珍しく事前にちゃんと作例のデータを見て撮影計画を練ったので良かったですが、普段の感覚で、1~2時間で終わらせていたら確実に撃沈しているところでした^^;
DSSのスタックは、従来手法が最適ではない、という結論になります^^;
今までは、一直線のフラット状態にしてTIFF保存→PSで炙り、の手順で特に弊害を感じたことがなかったので、少なくとも階調保持できていると思っていたのですが、今回は星雲部分に顕著な中間階調不足が出てしまったので、試しにTIFF保存時の設定を変えてみたら階調が細かくなりました^^
どちらの設定で保存しても作成されるTIFFファイルのサイズが変わらないので、星雲部分の階調が深くなった分、その他の階調が圧縮されている(犠牲になっている)ことは明らかです。ゆえにやり過ぎには注意ですが、少なくとも狙い位置をコントロール出来るということはわかりました^^
おはようございます(^^)/
美しい領域ですよねぇ。
他にはあまりない色合いのガス、そしてその形が「撮ってみたい!!」と思わせるんですが・・・なかなか簡単に撮らせてくれないです。
なのに、これほど綺麗に仕上げてくるのはさすがですね。星雲、星色、言うことなし。うまいです。
ま、私は露光時間短めでしたけど、ここはやはり時間をかけたいところですね。
私も、次新月期に撮ろうかな。2時間弱で・・・(=_=)(笑)
>おりおんさん、こんばんはヽ(゚∀゚)ノ
「撮ってみたい!!」と思わせてくれたのはおりおんさんの画像です(笑)
例のごとく、google先生で検索して真っ先に目に付いた画像のリンク先がおりおん.スカイ.ネットでした(笑)
しかし本当に大変な領域でした・・( ;´д`)ゞ
露光も必要、カラーバランス難易度ハードでした(-_-;)
また来年も挑戦します(〃∀〃)