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【星撮遠征】天の川銀河 2017 GW #2

Category: 天体観測 > 星景・星野   Tags: 夜空  星空  星景  

【GW#2】
天の川銀河 2017 GW

2017_05_05_0119.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter, RAW, SS=80sec, f3.2, ISO=1600 x1枚
Photoshop CS5


今回はゴールデンウィークに行って来た曽爾高原(奈良県)平谷峠(長野県) の撮影遠征記録を2回に分けてご紹介します。

>【GW#1】曽爾高原(奈良県)の記録はこちら




2017年5月4日(木)


【GW#2】 平谷峠(長野)


2017年のGW。GPV予報によると中盤~後半に掛けてはだんだん雲量が増えてくるとのこと。前半のような好条件は望めないかな~と思いながらも、わずかな晴れ間に望みを掛けて出発。
今回もさそり座付近の天の川を狙いたかったので、南東~南方向が開けたポイントを求めてまずは愛知県の茶臼山方面へ向かうことに。
GWゆえ、混雑は必至だろうし、ポイント下見もしたいので、午前中に名古屋を出る。猿投グリーンロード、飯田街道、茶臼山高原道路を経由する王道的経路で行こうとするも、既にモリコロパーク、香嵐渓で大渋滞。香嵐渓は裏道で渋滞回避するも、なぜかその先も混雑。一体みんなどこへ行こうというのだ。まさかこぞってどんぐりの里で温泉??まあこんな調子ではなかなか辿り着けないので、急遽道を変えて北回りで矢作ダム経由で向かうことにする。遠回りにはなるが、おかげで道はスイスイ。ちなみに矢作ダムは結構ダム星人で賑わっていました。最近流行ってるよな~ダム。


さて、茶臼山到着。
スキー場は家族連れで結構混んでます。
こちらはリフトに乗るわけではないので、前から目を付けていた茶臼山北東側にあるポイントへ向かう。冬季は閉鎖となる道沿いにある場所ですが、確か南東方向に大きく視界が開けていたような…という曖昧な記憶を頼りにとりあえず行ってみる。
しかし、到着して実際に方角を確認してみると、開けているのは北東~東方面。。
行く前にちゃんと地図見なさいよ。
仕方がないので、平谷まで足を伸ばしてみることにする。
平谷は天体屋の聖地の一つとしてよく知られる場所ですが、実際に行ったことはなく、具体的にどこなのかよく分からないままとりあえずそっち方面へ行ってみる。
(※相変わらず下調べしない人。)

茶臼山から売木村を経由して平谷村・治部坂方面へ向かう。
すると、道中平谷峠の頂上付近に何とも景色を眺めてくれと言わんばかりの小さな公園があるではありませんか。
調べてみると、やはり天体屋の間でも知られたプチスポットのようです。
公園に入ると3台分しかない駐車場がこれまたちょうど1台分だけ空いている。吸い込まれるように車を停め、方角をチェックしてみると、見事に南東~東が開けているではありませんか。
今晩はここで撮れ、ということでしょう、きっと。


平谷峠(やまなみ公園)

2017_05_04_0056.jpg

先客の2台は家族連れの観光客だったようで、間もなく次の目的地へ向けて出て行ってしまいました。
とても静かです。
時刻は16:00を回ったところ。ここでゆっくり機材を設置して、夜を待ちたいと思います。


2017_05_04_0055.jpg

公園の中はこんな感じです。
真南は若干木が生えていますが、これも星景写真にはよい材料になりそうです。
ただ、雲が結構多いのが気になります。


2017_05_04_0061.jpg

南東方向を見下ろすと、売木村方面が一望できるロケーションです。
小さな村なので、夜の灯りも全く邪魔にはならないでしょう。
むしろもっとずっと遠く、山を越えた向こう側にある浜松市街地の光害の方が気になります。
かの中部地方随一を誇る天文の聖地しらびそ高原ですら、浜松の光害には泣かされるほどですし。


2017_05_04_0066.jpg

もろともに あはれと思へ 山桜
    花よりほかに 知る人もなし

平地ではもう散ってしまいましたが、この辺りはちょうど今が見ごろですね。


2017_05_04_IMG_2684_1.jpg

17:30。
長い夜に備えて早めに腹ごしらえ。
食後はもちろん淹れ立てのコーヒーでほっと一息。


2017_05_04_IMG_2685_1.jpg

赤道儀を北に向け、あとは北極星が姿を現すのを待つばかり。
しかし、北西方面から次から次へと湧き出てくる雲の流れが収まる気配はありません。


2017_05_04_0068.jpg

夜の帳が降り、時折雲が途切れるわずかな瞬間を狙って赤道儀の極軸合わせを行う。
Skymemo Sの極軸望遠鏡は明視野タイプなので、雲が被って星の光が薄いととても合わせ難いのが難点。


2017_05_04_0070.jpg

準備は全て整いましたが、相変わらず雲の流れは収まらず。
こればかりは自然相手なのでどうにもならないので、ただただ祈るばかり。

ここまでの間、時々この公園に立ち寄る車がいましたが、ほとんどが観光客で、少しの間景色を眺めるとすぐに引き上げて行きました。ところがついに、星空観察目当てという方がいらっしゃいました。
お話を聞いてみると、GWということもあり、仙台からはるばる星を見に来られたとのこと。
撮影はしないそうで、純粋に綺麗な天の川が見たいと。

わざわざ遠いところからいらっしゃっているのにこの天候。。
私のせいじゃありませんが、何だか申し訳ない気分に。
せっかく来て頂いているので、「もし」雲が無かったら、あの辺からどーんと天の川が上がって来るんですよ~とか、この辺りは中部地方でも天体観測場所として1,2を争う秀逸な星空が観望できるところなんですよ~とか、色々星空の魅力をお伝えしました。

私自身、この雲の多さに心が折れそうでしたが、山の天候は女心。奇跡が起こることもあるので、希望を捨てるべきではない、ともお伝えする。


2017_05_04_0076.jpg

23:00。
まだ雲は引いてくれません。
暇なので、売木村方面の夜景を撮ってみる。
まだ月明りがあるので、山々が綺麗に照らし出されています。


2017_05_04_0075.jpg

も少し拡大。


2017_05_04_0085.jpg

待てど暮らせど、雲は消えてくれません。
一瞬うっすらと山々の上に横たわる天の川が見えましたが、ほんの束の間でした。

そしてこの後、23:30頃から絶望的とも思えるほど厚い雲の大群に覆われ始め、星は何一つ見えなくなってしまいました。
GPV予報で唯一可能性のありそうな時間帯が午前0:00頃のみとなっていただけに、全ての希望が打ち砕かれたような気分です。

仙台から来られた方も絶望感を悟ったか、いやいや女性のお連れ様がいらっしゃったからでしょう。一度ここから北方面にある道の駅に行って来ま~すと、この場を後にされました。

再び静寂が訪れ、見える星は皆無。
これ以降、更新されたGPV予報は白くなっていく一方。
ついに心が折れました。
残念な気持ちを抑えながら、機材を撤収。
こんな日はただでさえ重い機材が余計に重く感じます。

機材を車に載せ終えましたが、折角日中からスタンバイして頑張っただけに名残惜しいので、最後にもう一度熱いコーヒーを淹れ、この曇り空の向こう側に見えているはずの満天の星空を想像しながら、リクライニングチェアに横たわり、目をつぶる。。。


そしてくつろぐこと30分。


なんということでしょう。



奇跡が起こりました。




全天を覆い尽くしていた厚い雲が、あれよあれよという間に消えて無くなっていくではありませんか!

そして立ち昇り始めた雄大な天の川銀河がその巨大な姿を現し、強烈な輝きを見せ始めたのです。


奇跡の瞬間~天の川銀河出現~

2017_05_05_0107.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter, RAW, SS=60sec, f3.2, ISO=1250 x1枚


「ぉお~!」と思わず声を上げてしまうほど、短時間の出来事でした。
急げ急げ!とばかりに撤収してしまった機材を再び展開、最速で極軸を合わせてレンズを天空に向ける。
そして夢中でシャッターを切る。


天空を横切る天の川銀河

2017_05_05_0109.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter, RAW, SS=60sec, f3.2, ISO=1250 x1枚


撮影を再開して間もなく、立て続けに2台の車が公園に上がってきました。
1台は先ほどの仙台の方。もう一台は星景撮影に来られた一宮の方。
お二方とも別の場所でこの奇跡の瞬間を目の当たりにしていたようで、急いでこの場所へ向かってきたとのこと。
感動を分かち合っているだけに皆あっという間に打ち解け、撮影しながら会話も弾む。

こういうことがあるから星屋はやめられません。


携帯基地局アンテナと北斗七星

2017_05_05_0111.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 24mm, RAW, SS=60sec, f4.0, ISO=1600 x1枚


全天の雲が消え去り、北天もクリアに澄み渡る。


北天、北斗七星~カシオペアと携帯基地局アンテナ

2017_05_05_0112.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 24mm, RAW, SS=60sec, f4.0, ISO=1600 x1枚


飛行機ジャマ。


銀河中心方向

2017_05_05_0114.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 24mm, RAW, SS=60sec, f4.0, ISO=1600 x1枚


時間と共に次第に透明度が増し、濃くなってきた天の川。


天の川銀河中心部

2017_05_05_0116.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 47mm, RAW, SS=80sec, f4.0, ISO=1600 x1枚


濃淡のある中心部はやはり素晴らしいですね。
バンビちゃんもしっかり横顔見せてくれています。


さそりを追い駆ける銀河

2017_05_05_0117.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+EF24-105mm/f4L IS USM+Pro Soften-A, 28mm, RAW, SS=80sec, f4.0, ISO=1600 x1枚


木々の合間を這って抜けるサソリ。


我々の住む銀河系は美しい。

2017_05_05_0118.jpg

KENKO Skymemo S
EOS5D3+SIGMA15mm/f2.8 EX DG Diagonal Fisheye+DIY Soft focus filter, RAW, SS=80sec, f3.2, ISO=1600 x1枚


このアングルだと浜松市街地の光害も逆に良いアクセントかな。 看板も。

本当に今回は来て良かったと思える遠征でした。


>【GW#1】 1晩目:曽爾高原(奈良県)の記録へ戻る。


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テーマ : 星景・星野    ジャンル : 写真
 2017_05_10

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