天体撮影機材~振動対策~【改善②】
梅雨時で天候に恵まれないので、前回の四国遠征で課題となっていた風ブレ対策を。
実施した4つの改善項目のうち、今回は2つ目となる【改善②】。
→【振動対策改善】 全体概要 (別ページ)
→【改善①】 カメラ本体+レンズ支持方法 見直し (別ページ)
→【改善②】 構成機器 見直し (本ページ)
→【改善③】 Skymemo S用 自由雲台 赤緯軸固定方法 見直し (別ページ)
→【改善④】 三脚固定方法 見直し (別ページ)
【改善②】 構成機器 見直し
現状の機材構成(中望遠撮影時)

⑤⑥ 微動台座+アリガタプレート

Skymemo Sのオプションとして買った微動台座+アリガタプレートのセット。
Skymemo Sの耐荷重に余裕があれば、このままでも特に問題はないのですが、耐荷重5kgに対して、現状の機材構成では5.12kgと若干オーバーしているので、少しでも最適化出来ればなと。
最適化の観点は以下の3つ
(1) 機能面
(2) 軽量化
(3) バランス性
(1) 機能面
・微動制御機能
微動台座としての機能は便利ではあるが、1軸方向のみであり、正直あまり必要性は感じていない。
また、微動台座の上に同じ回転軸を備えた自由雲台(④)を載せる為、微動制御性を除けば機能重複している。
⇒ 無くても問題はない。
・配置性
微動台座をアリガタ(⑥)に90度立てて組む為、極軸望遠鏡の軸線上に邪魔モノが無いレイアウトがし易い
⇒ 機材を組んだ後でも極望での極軸ズレ修正が容易。
出来れば犠牲にしたくないが、バランス性との兼ね合いで犠牲にすることも検討必要。
(2) 軽量化
現状でも赤道儀の耐荷重を超えている上に、【改善①】により更に重量増加(+336g)していることから、少しでも軽量化を実施したい。
機能重複している微動台座(294g)を無くすことで、重量増加を抑えたいところ。
(3) バランス性
現状は微動台座をアリガタに90度配置する為、微動台座が無い場合と比べて、カメラ+レンズが赤経軸から遠ざかる機器レイアウトになる。
すなわち、カメラ+レンズの重量が大きい為、カウンターウェイトでのバランス調整レンジ外となる範囲(レンズを向けられない方向範囲)が多い。
⇒ 微動台座を撤去した方がバランス性は向上。
以上を考慮すると、微動台座を撤去してもシステムとしては成立する為、「軽量化」を最優先させるべきと判断。
(荷重オーバーでは赤道儀に負荷が掛かるばかりか、どんな挙動影響が出るか予測出来ないので。)
ということで、微動台座は撤去することに。

考えてみれば本改善は振動対策じゃなくて追尾ズレ対策ですね。
まあ機械接続箇所数が減るという意味では多少はガタ軽減に貢献しているか。
まあいいや。
とにかく少しでも良い方向になっていると信じたい。
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→【改善①】 カメラ本体+レンズ支持方法 見直し (別ページ)
→【改善②】 構成機器 見直し (本ページ)
→【改善③】 Skymemo S用 自由雲台 赤緯軸固定方法 見直し (別ページ)
→【改善④】 三脚固定方法 見直し (別ページ)
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