下弦の月(月齢21.25)

Equatorial mount: KENKO Skymemo S (Moon Track Mode)
DSLR: Canon EOS 5D Mark III
Lens: Canon EF100-400mm/f4.5-5.6L IS USM & Extender EF2xIII, 800mm
Light frame: SS=1/10sec, f14, ISO=100, RAW x1pc
Dark frame: x1pc
Flat frame: N/A
Composite: Inside DSLR firmware process
Photo retouch: Photoshop CS5
Trimming: 5760x3840→1767x1178, approx.2600mm
2017年8月14日(月)
ちょうどペルセウス座流星群が極大となる時期ですが、今年は月の影響で空が明るい上に、中部・近畿・四国圏は雲量が多いため、流星観測をするには壊滅的。
なので今年は遠征を諦めて、近場で月でも撮影してみることにしました。
先日購入したキヤノンのエクステンダー 「EF2xIII」 を使って、400mm望遠を2倍の800mm焦点距離に伸ばして撮影してみました。
現在使用している望遠ズームレンズ EF100-400mm/f4.5-5.6L IS USMとEF2xIIIの組み合わせではオートフォーカスが作動しないので、私の場合ほぼ天体撮影に用途が限定されますが、安価で2倍の焦点距離を得られるのは魅力的です。
ただ、800mmとはいえ、月は結構遠いので、オリジナル画像はこのくらいです。(↓)
焦点距離800mm(トリミング無し)

この画像をトリミングして約3.3倍(焦点距離2600mm相当)に拡大したものがトップ画像です。
(切出サイズ: 5760x3840 → 1767x1178)
ちなみにエクステンダー無しの焦点距離400mmだとこのくらいです。(↓)
焦点距離400mm(トリミング無し)

満月でもこの程度の大きさにしかなりません。
ところで、地球から月面上にあるアポロ月着陸船を撮影しようと思ったら、何mmくらいのレンズが必要なんでしょうかね。
ふと疑問に思ったので、ざっくりですが、計算してみました。
・月の平均直径:3,474.3km
・アポロ月着陸船の下段脚間距離:9.07m ⇒ 約10m
月までの距離は近地点-遠地点で変動しますが、面倒くさいのでとりあえず今回トップ画像を撮影したタイミングの距離とします。
今回撮影した800mm, 5760x3840pxサイズの画像からすると、だいたい10x10pxくらいの大きさに着陸船が写れば、何とか判別できそうな解像度があります。
今回の機材の場合、800mmの撮影で月の直径が1,170pxで写っているので、約10mの月着陸船は、
1,170(px)×10(m)÷3,474,300(m)=0.003367585(px)
のサイズで写っていることになります。
これを10pxのサイズで撮影する為には、
10(px)÷0.003367585(px)=2969.487179倍
の倍率で撮影する必要があるので、基準となる800mmレンズに対して、
800(mm)×2969.487179倍=2,375,590(mm)
端数処理して、約240万mmの望遠レンズが必要という計算結果でした。
全くもって非現実的ですが、もし仮に光学的性能が成立するようなバケモノ染みたレンズが出来たとしたら、一体どんな巨大構造物になるんでしょうかね。

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