天撮成果の無い遠征です^^;

※今回は天体撮影成果ありません。
2018年1月26日(金)
先週の長野戸隠遠征で、ばら星雲の撮影に6時間半費やしたにもかかわらずピントズレで大失敗したのがとても悔しかったので、今週も長野松本までリベンジ撮影に行って来ました。
新月期が過ぎ、既に月齢9の上弦付近となっているため、月没が午前2:01。
薄明開始が5:23なので、月没からの約3時間半が勝負時間。
狙うはばら星雲一点のみ。
この時間帯に狙いを絞ってGPVの好天予測域をチェックすると、今回も長野県松本市周辺が第一候補。
またかよ…(-"-)
などとはこれっぽっちも思わず、深夜に現着出来るよう急いで準備。

雲量予測は上々の模様。

ニュースでは観測史上最大の寒波が来てるとかなんとか。
気温は低くなりそうだが、3000m級の北アルプスが雪雲を遮ってくれるおかげで、山脈の東側は低雲量予測なので、これは期待できるか。
先週の反省から、松本市街地に近い場所では相当光害影響を受けることが予想されるため、先週の下見で目を付けていた木曽山中の野麦峠~奈川エリアのポイントを目的地に決定。
北アルプスの東側かつ松本市街地からは直線距離約30kmのロケーション。
19:30 出発。
近所のAEONで食料調達、神戸から中国道~名神~中央道経由で長野方面へ。
途中、養老SA、駒ヶ岳SAで休息&夕食を摂り、伊那IC到着時点で日付が変わって午前1時。
伊那ICからは下道で野麦峠を目指す。

国道361権兵衛トンネル~長野県道26号線経由で木曽山脈に分け入る。
県道26号線から目的地の野麦峠スキー場駐車場までは、約20kmの凍結した雪の峠道。
スタッドレス装備とはいえ、深夜の凍結路面はいつすっ飛ぶか分からないので終始気が抜けません。
午前2時前
野麦峠スキー場第3駐車場 現着。
予定より遅くなりましたが、何とか間に合った。。
と思いつつ、車を降りて空を見上げると、
( ゚Д゚)!?!?
先生! 星がありません!
伊那ICを降りた直後は確かに星が輝いていたのですが、迂闊でした(´゚д゚`)
雪道峠ドライブに熱中していて、道中全く空の様子を確認していませんでした。
乗鞍方面から流れて来た雲なのか、局所的に湧き出した雲なのか判断がつきませんが、とにかく空一面が雲に覆われていることだけは事実です。
さあどうするか。
時刻は既に2時を回り、月も沈んで撮影コアタイムとなっているので、一刻も無駄にできません。
このまま待って雲が引くのに賭ける時間的余裕はないので、北アルプスを超えて来た雲であると睨んで、少しでもアルプスから離れ、松本方面に場所を移動しながら雲の様子を確認することに。

野麦峠~庚申沢~奈川と順に移動しながら空を確認するも、雲量9→8に減った程度で、撮影できる環境には程遠く、無駄に時間が経過していくので、割り切って一気に松本市まで下ることにしました。
奈川ダム~松本間は谷間で空が狭く、撮影出来そうな場所を知らないため、多少光害で明るくても、何も撮影出来ないよりはマシとの判断です(-_-メ)
午前3時
松本市波田の田園地帯に到着。
貴重なコアタイムを1時間も無駄にしてしまいました。
確かに空は明るいですが、今度はちゃんと星が出ています。
狙うばら星雲は市街地と反対方向となる西方向のため、影響は軽減されるハズ、、、
と、西空のターゲットを探すと、、、
先生! オリオン座がありません( ゚Д゚)!!
既にオリオン座が山影に沈み、ばら星雲を挟んでベテルギウスと直線関係にあるプロキオンも間もなく沈もうとしている状況Σ(゚Д゚)
そうでした。
先生、迂闊でした(・x・)/
この時期、ばら星雲は明け方にはもう沈みゆく存在でした。
次の瞬間、パシュっと自分の中のヒューズが飛んだ気がしました。
薄明までの残り時間、2時間半。
空全体が光害で明るい。
冬の天の川が沈み、残るは天体望遠鏡なしではとても手に負えない銀河祭りの春の星空。
もう赤道儀をセッテングする気力すら沸きません。
ふと温度計に目をやると、外気温マイナス15℃Σ(゚Д゚)!

そうだ! 寒さのせいにしよう(゚∀゚)!
しかし、神戸からこの為にわざわざ松本までぶっ飛ばして来たというのに、何の手土産もないのは敗北感だけが残ってしまいそうなので、飛んでしまった気力のヒューズを交換して、せめても固定撮影用の広角機材を組んでアルプス方面へ向ける。
星はアクセントに欠けますが、雪の平原とアルプスで地上絵が新鮮なので、タイムラプス用撮影を開始。
そしてそのまま睡眠撮影(ふて寝撮影とも言う)に入ります。
おやすみなさい(・ω・)ノ☆彡
午前6時40分
おはようございます。

夜が明けました。
ただでさえ底冷えする松本盆地に加えて大寒波。
寒いです。
単独遠征の時は真冬でも基本的にエンジン切って寝るので、毛布に埋もれていたとはいえ、さすがに今晩は指先が冷えました(>_<)
そんな時はやっぱり、、
温泉(゚∀゚)!♨
そうと決まればすぐに機材を撤収してエンジン始動。
国道158号線を奈川ダム方面へ戻り、安房トンネル経由で平湯温泉へ向かいます。
先週も来ていたので、2週連続です。
いったい自分が何県民なのかよくわからなくなります。
午前8時15分 平湯温泉 到着。

さすがは豪雪地帯の奥飛騨温泉郷です。
この1週間の間に結構積もったようです。

平湯神社と民俗資料館前のスペース。
さて、目的地到着です。
神社の隣に民俗資料館があり、その奥に温泉があります。

平湯神社。
今回もお世話になります。

資料館の入口付近には足湯場があります。
自由に使えます。
先週はクルマの中で寝てて足が冷えたので、使わせてもらいました。
寒い中で入る足湯は最高です(^^♪

民族資料館

温泉小屋。
奥に露天風呂があります♨
さあ寒いので早く入りましょう。
ちなみに小屋の手前に寸志箱があるので、ちゃんと入れましょうね。
この温泉も平湯の皆さんの志で管理されているので、感謝の気持ちです。

小屋の中。
寒いですが、風がしのげるので助かります。
ちゃちゃっと脱いで露天へ💨

露天風呂。
こんな感じのところです。
写真は3年前に来た時のものですが、今回の方がもう少し雪が積もっていたくらいで、中身は特に変わってません。
湯量が豊富なので源泉かけ流しです(^^♪
さて、温泉で体も温まったので、たまには少し温泉街を歩いてみることにしました。

雪の温泉街、情緒があります。


老舗旅館「平湯館」。
正面玄関は別にありますが、こちらは昔の玄関でしょうか。
趣きがあります。

酒蔵の杉玉が掛けてあります。
酒造もやっているのでしょうかね。
寒い雪国の静かな夜に飲む熱燗はさぞ美味かろう(´∀`*)ウフフ

夜には灯が燈るのかな?

温泉街の入口付近にある電光掲示板。
この時期、旧道は雪で閉鎖となります。
数十年前、まだ安房峠の新トンネルが出来る前は、本当に雪深い秘境の山奥でした。
さて、温泉街を軽く散歩したら、眠気が襲ってきたので少し眠ることにします。
昨晩は深夜に長野へ到着してから山中の雪道を走り回り、明け方に少し仮眠しただけなので、仕方ありません。
お昼時、起床。
ぐっすり眠れました。
気持ちの良い朝です。
今晩は雲が多く、星は撮れそうにないので、せっかくなので、雪深い白川郷の風景でも見に行こうかと思います。
東海北陸道が開通してからは、非常にアクセスが楽になったので、気軽に行けるようになりました。
(その分、観光客も増えて混雑してますが…(´・_・`))
そうと決まれば出発です。
国道158号線で高山に入り、高山清見道路、東海北陸道を経由して白川村へ向かいます。
お昼は道中で食べることにします。

平湯から高山につながる国道158号線沿いのドライブステーションにある「板蔵ラーメン本店」。
以前から通るたびに気になっていたのですが、入ったことがなかったので、今回はお昼時ということで立ち寄ってみることにしました。

高山ラーメン。
昼飯に食べるラーメンは最高です。
お店の中の雰囲気もなかなかアットホームで良い感じでした('ω')ノ
さて、お腹も満腹になったので、白川郷への旅路を急ぎます。
午後3時半 白川郷 到着。
まずはいつもの城跡展望台へ。
( ゚Д゚)!!
真っ白でした。
(色んな意味で。)

と思っていたら、すぐに霧が晴れてきました。
これだけ雪深くなっていても相変わらず観光客が大勢来ていますね。


たくさん雪が積もっています。
合掌造りの本領発揮ですね。
寒くて体が冷えて来たので、もう一度温泉に浸かりたくなってきました。
合掌ライン(国道156号線)を10kmほど南下したところに大白川温泉「しらみずの湯」という道の駅に併設された温泉があるので、夜景撮影前にさっぱりしてくることにしました(^^)/
到着すると、建物が雪に埋もれていました(笑)

早速中に入り、受付で手続きすると、温泉の湯量が少なく、露天風呂が使えないとのことで、通常600円の料金を500円に値引きしてくれました('ω')ノ
天然温泉なので、いつも安定した湧出があるとは限らないんですね。
今回はとりあえず温まりたいのが目的だったので、全然かまいません(^^♪
夜に備えてゆっくりお湯に浸かり、鋭気を養いました。

湯から上がると、辺りがすっかり暗くなっていました。

ではいざ、再び白川郷へ戻って夜景撮影を敢行します(*'▽')
再び城跡展望台に戻ってきました。
クルマを降りて集落を見下ろせる撮影場所に行くと、ズラリと三脚が並び、人がごった返していましたΣ(゚Д゚)
どうやら隣の国の観光客の団体さんのようで、とても賑やかです。

障害物のないベストポジションは取れそうになかったので、とりあえず端に陣取りましたが、手前の木に雪が積もっていたので、これはこれで今まで撮ったことのない良いアクセントになりました(*'▽')たぶん;

雪深い豪雪地帯らしい集落の様子です。
春夏秋とは違った趣ですね。
静けさの中に合掌造りの灯りが温かさを感じさせます。

風が穏やかで望遠でも少ないブレで撮影出来ました。
今回はF11, ISO100, SS=30~90secくらいでの撮影です。
やはりISO感度下げると低ノイズで引き締まった絵になります。

道路にも雪が積もっていると、外灯照明が反射して良い感じですね(^^♪

右奥でライトアップされていた合掌造りのズームアップ。
せせらぎ公園駐車場に隣接した合掌造り民家園の建物かな?

白川郷は季節折々の味を見せてくれるので、何度来ても感動します。
大変混雑するのでまだ行ったことはありませんが、春の桜、夏の消火放水、秋の紅葉のタイミングにも撮影したいな~と思います。
しかし混雑が大嫌いなので、なかなか行けません^^;
なんとかならんものですかね(笑)
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